宍粟の酒蔵

奈良時代にその土地の風土・産物などを地方別に記し
天皇に献上した報告書、風土記があります。
そのひとつ播磨国風土には現在の宍粟市一宮町に鎮座する
庭田神社の裏、ぬくい川で携行食の干し飯を漬けていたところカビが
生えたのでそれを用い酒を造らせ宴会をしたという記述が残っています。
これは麹カビの糖化作用を利用した日本酒の醸造法が
文書として残っている最古のものとなるそうです。

辺りを見渡せば山並みや田んぼの広がる里山の風景。
ここ宍粟市は日本酒造りに適した自然環境だけでなく
日本酒の伝統と歴史が今もなおしっかりと息づいているところなのです。
Sadoyaではそんな町の魅力を日本酒を通して発信していきます。

老松酒造

明和5年(1768年)創業の老舗酒蔵、老松酒造。

昔から地元の人々に馴染みの酒蔵で老松と言えば
「二級酒の燗酒」がうまい!とSadoyaでも好まれ飲まれています。
純米、純米吟醸、そして純米大吟醸の「繋」だけでなく
とくに若い方に人気の果実酒もそろっています。

2019年2月には老松ダイニングをオープン。
昔ながらの趣を残した寛げる空間です。健康になってもらいたい
との想いからできたレストランは発酵を中心とした
丁寧で美味しいお料理を堪能することができます。
現在では他県からも来られ、客足が途絶えることのない人気店となっています。
ぜひお立ち寄りになってみてはいかがでしょう。

山陽盃酒造

老松酒造と軒を連ねて建つ酒蔵。
天保8年(1837年)創業の山陽盃酒造は「播州一献」を醸す酒蔵です。

播州一献とは「播州地域の豊かな自然の恩恵を受け、作られたお米、
播州の水を使い地酒本来の良さを大切に手間・ひまを惜しまず
に醸したお酒をどうぞ」との思いから名付けられたそうです。
食中酒を意識して造られたお酒はどんなお料理にもバランスが良くおすすめです。

2020年4月にバーカウンターのある販売所をオープン。
試飲を楽しむのも良し、販売されている発酵食品のおつまみを嗜むのも良し。
現在はりんごのお酒「シードル」プロジェクトもスタートしました。
どんなお酒になるのか楽しみですね!